OpenResty 1.19.9.1 が正式にリリースされました。皆様、ぜひアップデートしてご利用ください。Happy hacking!

今回のリリースでは、ソースコードバージョン、Win32/Win64 バイナリバージョン、そして Ubuntu、Debian、Fedora、CentOS、RHEL、Alpine、OpenSUSE、Amazon Linux 用のプリコンパイル済み Linux パッケージをご用意しています。ダウンロードページからダウンロードしてください。

主な変更点

新バージョンには以下の重要な変更が含まれています:

  • 最新の NGINX メインラインコアバージョン 1.19.9 をベースにしています。
  • Mike Pall が管理する上流の LuaJIT から多数の変更を同期しました。
  • 新しいマクロ LUAJIT_TEST_FIXED_ORDER を導入し、lua テーブルを固定順序で走査できるようになりました。
  • lua がメモリ要求に失敗した場合、グレースフルシャットダウンではなく abort() を呼び出すようになりました。
  • get_ctx_table が呼び出し元からの ctx テーブルの使用をサポートするようになり、新しい ctx テーブルの作成コストが削減されました。
  • lua-tablepool 使用時に、lua テーブルの内容をクリアする際、metatable がクリアされていなかった問題を修正しました。
  • lua-tablepool 使用時のパフォーマンス向上のため、テーブルプールのサイズが max_pool_size を超えた場合、オブジェクトを破棄するようになりました。
  • ストリームサブシステム用に ngx.process API を実装しました。

完全な変更ログ

前回の(正式)バージョン 1.19.3.2 以降の完全な変更記録は以下をご覧ください:

https://openresty.org/en/changelog-1019009.html

謝辞

すべての開発者と貢献者の皆様に心より感謝申し上げます。また、このバージョンのリリースにあたり、李俊龍氏と王家豪氏のご協力に感謝いたします。

フィードバック

本バージョンへのフィードバックをお待ちしております。GitHub issues で新しい issue を作成するか、メーリングリストにメールを送信するか、または bbs でディスカッションしていただければ幸いです。

Alpine 3.14 公式リポジトリ

Alpine 3.14 の x86_64 および arm64 向けの公式パッケージリポジトリを新たに追加しました。詳細は以下をご覧ください:https://openresty.org/en/linux-packages.html